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株式会社ジオコードの事業内容の解説と将来性について!

今回は2020年11月26日にジャスダック(東京証券取引所)上場予定の「株式会社ジオコード」をまとめます!

ジオコードはWebマーケティング事業をメインとする、IPO(株式上場)投資において「旨味」のある銘柄です。

ジオコードを知らない人はぜひ本記事で詳しくなって今後の成長性に期待しましょう。

株式会社ジオコードってどんな会社?

先ほど述べたとおり、ジオコードはWebマーケティング事業をメインとする会社です。WebマーケティングというのはWebサイトやSNSなどを用いて顧客を獲得していく活動と捉えておいて問題ないでしょう。

つまり企業が顧客を獲得したいというニーズに対してWebサイトなどを用いた戦略の提案や実行を行っている会社です。

Webマーケティングといっても実態はこれだけではないのですが、まずはジオコードの企業概要から見ていきましょう。

ジオコード会社概要

社名 株式会社ジオコード
代表 原口 大輔
資本金 7,250万円
設立 29.6億円(2020年2月期)
決算期 2月末
社員数 127名

2020年4月1日時点

(正社員)

所在地 東京本社

〒160-0022

東京都新宿区新宿4-1-6

新宿ミライナタワー 10F

 

関西支社

〒530-0011

大阪府大阪市北区大深町4-20

グランフロント大阪 タワーA 24F

 

静岡営業所

〒437-0027

静岡県袋井市高尾町12-3

JR袋井駅前店舗事務所 2F

取引銀行 みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、三井住友信託銀行、千葉銀行、阿波銀行、北陸銀行、群馬銀行、武蔵野銀行、静岡銀行
事業内容 <Webマーケティング事業>

・SEO(検索エンジン最適化サービス)

・リスティング広告運用代行(Google広告、Yahoo!プロモーション広告)

・各種DSP広告、SNS広告(LINE、Facebook、Instagram、Twitter)、ネイティブ広告、アフィリエイト広告、純広告の出稿代行

・Webサイトの企画、製作、コンサルティング業務

・スマートフォンサイトの企画、製作、コンサルティング業務

・各種システムの企画、開発、コンサルティング業務

 

<クラウド事業>

・勤怠管理、交通費、経費精算ツール「ネクストICカード」の開発、運用、販売

・営業支援、案件管理、顧客管理ツール「ネクストSFA」の開発、運用、販売

会社概要|売上を上げるSEO対策会社のジオコード より一部引用

Webマーケティング事業

画像引用元:SEOサービス詳細|売上を上げるSEO対策 株式会社ジオコード

ジオコードの主力事業はWebマーケティングです。Webマーケティングといっても、数あるWebマーケティングの手段の1つである「SEO対策」に力を入れています。

実際、ジオコードのホームページには「売上を上げるSEO対策会社」というタイトルが付けられており、SEO対策会社としてブランディングしていることがわかります。

SEOは「Search Engine Optimization」の略称であり、「検索エンジン最適化」の意味を持ちます。

最適化というと少し難しく感じる人もいるかもしれませんが、要は「Googleの検索結果で上位表示されること」を目指すものです。

WebマーケティングはWebで顧客を獲得していく活動ですが、ジオコードが力を入れているのはGoogle検索で上位に表示されることによって、より多くの顧客と接点を持ち顧客を獲得していく事業ということです。

料金プランは以下のように設定しています。

画像引用元:料金プラン|売上を上げるSEO対策 株式会社ジオコード

料金プランについてはSEO対策の費用相場と大きく乖離しておらず、平均的な料金設定だと考えられます。

ジオコードが主力とするWebマーケティング事業ですが、特に他社と差別化している点は見受けられません。

また、ジオコードのWebマーケティング事業はSEO対策だけでなく、Web広告やWeb制作もあります。

クラウド事業(SaaSサービス)

ジオコードは、クラウド事業として以下の2つのサービスを展開しています。

  • ネクストICカード
  • ネクストSFA

ネクストICカード

ネクストICカードはICカードで業務効率化を図る事業者(toB)向けサービスで、勤怠管理や交通費精算、経費精算などの機能を持ちます。

具体的にはICカードを利用した勤怠の打刻(タイムカードの役割)などができるものです。

「働き方改革関連法」の順次施行に伴い、労働時間や有給休暇取得日数をリアルタイムで管理しなければならないというニーズが出てきました。

それに乗じてか、IT系企業の多くが勤怠管理システムサービスを提供しており、2020年11月現在ではジオコードの「ネクストICカード」を含め、60サービスを超えるとのこと。

ジオコードのネクストICカードは330社が導入、ユーザー数は35,000人以上と記載があり、一定のシェアを獲得できているようです。

ネクストSFA

ネクストSFAは営業支援ツールです。

そもそもSFAとは「Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)」の略称で、一般的には以下のような機能を持つものです。

  • 営業活動を見える化(管理画面)
  • 顧客の基本的な情報や担当者、商談履歴などをまとめた顧客管理
  • 営業パーソンの行動や結果を記録する行動管理
  • 日報や週報など営業パーソンの活動レポート
  • 売上予測

ジオコードのSFAである「ネクストSFA」は、スマートフォンに対応していることや、代理店管理機能があることが特徴です。

SFAも「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の流れで各社の営業部門への導入ニーズがあります。

それだけに競合も多く、有名所でいえば「Microsoft」、「Oracle」といった外資もSFAツールを展開していますよ。

ジオコードは「ネクストSFA」ドメイン内のオウンドメディア「SFA JOURNAL」にて、「SFA人気ランキング」という記事を公開しています。

その記事で、「無料トライアル期間が長いSFAランキング」として自社ツールを記載しており、訴求ポイントは無料トライアル期間が長いことだと推測されます。

参考:【2020年最新】SFA(営業支援システム)人気ランキング|価格・機能・シェア別でご紹介|SFA JOURNAL

なお上記事は2020年11月時点で、Googleで「SFA 人気ランキング」と検索すると強調スニペットとして目立つ表示がされています。

さすがSEOを売りとするWebマーケティング会社といったところですね。Google検索からの自社サイト流入が見込めます。

「ネクストSFA」の定着率は「96.3%」と公式サイトで記載があり、今後のシェア獲得も期待できるでしょう。

ジオコードの将来性について

ジオコードが展開する事業はどれも「伸びている」市場です。

大きな視点で考えると、ジオコードの将来性は競合がひしめくなかで、どれだけ自社サービスシェアを獲得できるかといったところがポイントとなるでしょう。

ジオコードが持つ競合他社にはない強みは、代表取締役の原口氏が以下のように述べています。

当社が展開する事業領域には同様のサービスを提供する企業が数多く存在しますが、一社で全て内製化している企業は、実はあまり多くはありません。当社は、全てのサービスをワンストップで提供する「一社完結」を強みとしています。

引用元:代表挨拶|ジオコードコーポレートサイト

経営指標についてもおおむね良好で、特に問題視するようなものはありません。

  • 売上高2,968,409千円(2020年2月期) 連続して増加
  • 経常利益155,214千円(2020年2月期) 連続して増加
  • 従業員数125人(2020年2月期) 連続して増加

参考:新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)

まとめ

今回は11月末にジャスダック上場のジオコードについてまとめてみました。

盛り上がっている市場に参入し、競合ひしめくなか、ここまで増収増益を継続している非常に魅力的な企業です。

IPO投資での利益も期待できる銘柄ですが、今回のジオコードは主幹事の一般抽選割合が少ないなど、ジオコードのIPO投資に参加できる可能性は限りなく低くなっています。

もしジオコードの詳細を知りたければ、ジオコードが新規上場のために提出した有価証券報告書を見ると良いでしょう。